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入国停止措置巡る口頭弁論 今週中に判断か

2017年2月8日 12:52

 アメリカのトランプ大統領による入国停止の措置を巡り、連邦控訴裁判所で7日、政権側とワシントン州側による口頭弁論が開かれた。政権側は、「国の安全を守る義務がある」と改めて強調した。

 中東など7か国からの入国を停止する大統領令を巡っては連邦控訴裁判所が7日、トランプ政権側と「大統領令の即時停止」を訴えるワシントン州側による電話での口頭弁論を開いた。大統領令は現在、差し止められているが、判事は政権側に大統領令の必要性について問いた。

 控訴裁判事「(大統領令がなければ)危険だと考える理由は?」

 トランプ政権側「トランプ大統領はアメリカの安全を守る義務がある。大統領はビザの厳格な審査が必要不可欠だと理解している」

 これに対し、ワシントン州側は、大統領令が取り返しのつかない損害を与えていると強調した。

 ワシントン州側「国外で立ち往生した学生や大学職員、離ればなれになった家族、再入国できるかわからずにいる長期滞在者がいる。州の税収も減った」

 控訴裁は速やかに判断するとしたが、ワシントン州側の代理人は、判断は今週中になるとの見通しを示している。