米・カナダ首脳 難民受け入れで“溝”も…
アメリカのトランプ大統領は13日、カナダのトルドー首相と初めて会談を行った。難民の受け入れについて改めて両国のスタンスの違いが浮き彫りとなった。
シリア難民の受け入れなど意見の違いが際立つ、トルドー首相との記者会見では、トランプ大統領の表情は心なしか厳しく見えた。出迎えの際も、3日前に安倍首相を2度のハグで出迎えたのに比べると、握手だけという淡々とした印象だった。
会見では、移民や難民の受け入れでスタンスの違いが改めて際立った。
トランプ大統領「国境を強くしなくてはいけない。悪い者を入国させることはできない。私の政権ではそれは許されないことだ」
トルドー首相「我々は安全も守りながら移民や難民の受け入れを続けるという政策を続けていく」
また、トランプ大統領はアメリカの雇用を奪うと批判してきたNAFTA(=北米自由貿易協定)について、全面的な批判は避け、一部の修正にとどめる考えを示した。これに対し、トルドー首相は、カナダ経済はアメリカとの関係に依存していて、NAFTAの行方について多くのカナダ人が懸念していると伝えた。
一方、トランプ大統領は、弾道ミサイルの発射を行った北朝鮮について、「大きな問題であり強い対応をしていく」と強調した。