目を閉じ…襲撃直後の金正男氏を地元紙掲載
北朝鮮の金正男氏がマレーシアで殺害された事件で、地元の新聞は正男氏が襲撃された直後の写真を掲載した。
現地の英字紙「ニュー・ストレーツ・タイムズ」が掲載した写真には、正男氏が襲撃された直後、空港内の診療所の中での様子との説明が書かれている。正男氏は目を閉じており、すでに意識を失っているようにも見える。警察によると正男氏は、この後、病院に搬送される途中で死亡した。
一方、複数の地元新聞は警察が17日夜、新たに男1人を逮捕したと伝えている。男は47歳で、北朝鮮のパスポートを所持しており、過去にマレーシアに複数回、出入国していたという。警察はすでに逮捕した女2人のほか、現場にいたとされる4人の男を全国に指名手配していた。
18日朝の新聞には監視カメラから作ったとみられる男4人の写真が掲載されている。警察関係者によると、このうち2人がすでにマレーシアから出国している可能性があるという。こうした中、北朝鮮の大使が17日夜、こちらの病院前で声明を発表し、解剖の結果を拒否するとマレーシア側を非難して、遺体を早く引き渡すよう要求した。
北朝鮮大使館、カン・チョル大使「マレーシア側は(我々の立ち会いなしに)検視を強行した。ただちに遺体を引き渡すよう強く求める」
一方、マレーシア側からは正男氏の死因についてはいまだ明らかにされていない。マレーシア側は、18日に2回目の解剖を行うとしており、その解剖は、午前10時ごろから始まったとみられている。