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金正男氏殺害 遺体引き渡し身元確認が必要

2017年2月17日 17:16

 北朝鮮の金正男氏が殺害された事件で、マレーシアの警察は現地メディアに、北朝鮮側が求める遺体の引き渡しには正男氏の家族のDNAサンプルによる身元確認が必要との認識を示した。

 正男氏の遺体は事件2日後の15日、病院に運び込まれた後、大きな動きはない。遺体の引き渡しまで、しばらく時間がかかる可能性が出てきた。

 正男氏の死因は依然、明らかになっておらず地元警察の幹部は、血液の検査など化学的な分析には時間がかかると話している。警察は現地メディアに、これまで家族などによる身元確認が行われていないことを明らかにしていて、遺体の引き渡しには、家族のDNAサンプルによる身元確認が必要との認識を示した。

 一方、犯行グループについてだが、現地メディアは逮捕された女2人を含む男女6人が、犯行の前日に空港で下見をしていたと報じた。防犯カメラには、6人が空港内で何らかの液体をかけ合うなどしている様子が映っていたという。

 また、インドネシア国籍のシティ・アイシャ容疑者(25)が逮捕されたときの様子も詳しく伝えている。シティ・アイシャ容疑者はホテルの部屋に1人でいて、部屋にはカギがかかっていなかったという。また、部屋には300ドルを含む外国の紙幣や、携帯電話2台が見つかったという。

 いまだ、犯行グループ6人のはっきりした関係性などは分かっておらず、逮捕された女2人がなぜ犯行に加わったのかなど、調べが進められている。