金正男氏殺害 男女6人前日に空港で準備か
北朝鮮の金正男氏がマレーシアの空港で殺害された事件で、犯行グループが事件の前日に空港でリハーサルするなど入念な準備をしていた可能性が出てきた。
現地メディアは、犯行グループが事件前日に現場で液体をかけ合うなどしていたと伝えた。犯行グループは事前に、入念に準備を進めていたとみられる。
現地メディアによると、逮捕されたドアン・ティ・フォン容疑者(28)とシティ・アイシャ容疑者(25)を含む男女6人は、犯行の前日に空港の下見をしていたという。空港の防犯カメラには、6人が空港内で何かの液体をかけ合うなどしている様子が映っていたと伝えている。
また、現地メディアはシティ・アイシャ容疑者が逮捕されたときの様子も詳しく伝えている。シティ・アイシャ容疑者はホテルの部屋に1人でいて、部屋にはカギがかかっていなかったという。また、部屋には300ドルを含む外国の紙幣や、携帯電話2台が見つかったという。
一方、正男氏の死因についてはまだ明らかになっておらず、地元警察の幹部は血液の検査など化学的な分析には時間がかかると話していて、一部の現地メディアは引き渡しが来週になるとの見通しを伝えている。