マレーシア 北朝鮮大使を国外追放へ
北朝鮮の金正男氏がマレーシアで殺害された事件で、マレーシア外務省は4日夜、北朝鮮のカン・チョル大使を国外追放すると発表した。
マレーシア外務省は4日夜、事件の捜査手法などを強く非難してきた北朝鮮のカン・チョル大使を、「好ましからざる人物」として国外追放すると発表した。6日午後6時までにマレーシア国内から退去するよう求めている。
マレーシア政府がカン・チョル大使を追放すると発表し、北朝鮮大使館前には多くのメディアが集まっていた。クアラルンプールの北朝鮮大使館は日付が変わっても明かりがつき、対応を協議していたものとみられる。
一方、国外退去処分となった北朝鮮国籍のリ・ジョンチョル氏の釈放直後の様子が明らかになった。3日にマレーシアの入国管理当局の施設で撮影された映像では、リ氏は北朝鮮大使館の関係者と面会し、リラックスした表情も見せていた。
北朝鮮大使館関係者「本当に心配した」
リ・ジョンチョル氏「ありがとうございます」
その後、出国したリ氏は平壌への経由地の中国・北京に到着した。北京の空港では、マレーシア当局を「うそとねつ造の証拠を持ち出して私を殺人犯にしようとした」などと非難した。