米・予算編成“海外で使う金減らし国内で”
アメリカのトランプ政権が2018年会計年度の予算編成の指針を示した。「アメリカ第一主義」に基づき、国防費を大幅に増やし、それ以外の予算を大胆に削減する方針。
16日に発表された「予算教書」では、トランプ大統領のスローガン「アメリカ第一主義」が前面に打ち出されている。「アメリカ国民の安全を守るため」として、国防費は、前の年度に比べ、10%増やしている。またメキシコ国境の壁の建設費や不法移民の収容施設の拡充など国境警備を強化するため、国土安全保障省の予算も7%増額する。
一方、そうした費用を捻出するため、地球温暖化対策などを管轄する環境保護局は31%、国務省など外交関連は29%の大幅な削減となっている。
ホワイトハウスの高官は「トランプ大統領の方針は、海外で使うお金を減らし、国内で使うということだ」と説明している。