東京都の小池知事にとって初めてとなる来年度の予算編成が大詰めを迎え、知事査定が５日から始まった。来年度の一般会計予算規模は５年ぶりのマイナスとなる見込み。

　「知事査定」は各局の予算要求を知事が自ら精査するもので、小池知事が公約としている待機児童や防災対策などがどのように予算案に反映されるか注目される。

　小池知事「都民の共感を得られるように無駄なコストは厳しく削減する一方で、東京の明るい未来を作るための大義ある政策にはしっかりとした投資を行っていくことでメリハリのついた予算にしたい」

　来年度の一般会計予算規模は５年ぶりに前年度を下回り、６兆９０００億円台半ばとなる見込みだが、小池知事は「必要な部分には重点的に予算配分する」としている。

　小池知事「まさしく賢い支出にするためにあらためて精査した結果としてのマイナスということです。社会資本の形成にも重点的に予算を配分していく考えです」

　知事査定は計８日間行われ、これをふまえて今月２５日には小池知事が来年度の予算案を発表する予定。