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香港選挙の演説会 普通選挙求めデモ隊乱入

2017年3月20日 2:07

 香港政府のトップ、行政長官選挙を1週間後に控え、3人の候補者が出席する演説会が開かれた。会場には普通選挙を求めるデモ隊が乱入し、一時、騒然となった。

 香港市内で行われた演説会では、中国が唯一支持しているとされる香港政府の元政務官・林鄭月娥氏が「香港を1つに団結させる」と支持を訴えた。

 香港政府元政務官・林鄭月娥候補「いま香港は分裂している。若者は将来へ焦りを感じている。当選後の最初の仕事は、香港社会を団結させることだ」

 香港の行政長官は、経済界などから選ばれたおよそ1200人の選挙委員による投票で決まる。その多くは中国寄りとされ、中国の意向が反映されやすい仕組みとなっている。

 香港では3年前、一般市民による民主的な選挙を求める大規模デモが起き、いまもその声は根強く残っている。

 デモ参加者は、「本当の選挙を求める」などと叫び、民主的な選挙の実施を訴えた。26日の投票日前後には再びデモが予定されていて、混乱も予想される。