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香港・行政長官選挙 林鄭氏が当選

2017年3月26日 15:08

 香港のトップである行政長官を決める選挙は開票が終了し、中国政府の支持を受けたとされる林鄭月娥氏が当選した。

 今回の投票は一般市民に投票権がなく、約1200人の選挙委員が投票した。委員の大半が中国寄りとされる中、3人の候補者のうち、中国政府が支持しているとされる、政府ナンバー2の政務官だった林鄭月娥氏が過半数を大きく上回る777票を獲得して当選を決めた。

 林鄭氏は3年前、学生たちによる民主化デモの際に政府側の代表として交渉に臨み、その要求をはねつけたことから中国側が評価したと伝えられている。ただ、投票権のない市民による世論調査では、支持率が3割を下回っていた。

 林鄭氏の当選が発表された際には会場内で中国の政治関与に反対する民主派からブーイングが起きるなど、一時騒然となり、今後、混乱も予想される。