×

香港行政長官選、民意反映せず 今後混乱も

2017年3月27日 1:58

 香港のトップを決める行政長官選挙で、中国が唯一支持したとされる林鄭氏が当選した。中国の関与を嫌う民主派団体は、選挙結果を批判していて、今後、混乱も予想される。

 中国共産党の支持を得たとされる香港政府の元ナンバー2、林鄭月娥氏。大半が「親中派」とされる選挙委員の投票で全体の3分の2の票(777票)を獲得した。中国側も「中央政府の基準を満たしている」と歓迎する談話を発表した。

 当選した林鄭月娥氏「行政長官として『1国2制度』を全力を尽くして守る」

 しかし、林鄭氏は、世論調査で他の候補に大きく引き離されていたため、民意を反映した結果とは言えず、当選後の会見でも「中国のおかげで当選したことをどう思うか?」と厳しい質問が相次いだ。

 7月の就任式には、習近平国家主席が出席すると報じられているが、民主派がそのタイミングを狙って大規模なデモを行うことも予想されていて、今後、混乱する可能性もある。

一緒に見られているニュース