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地下鉄爆破 容疑者はキルギス出身の男か

2017年4月4日 17:14

 ロシア・サンクトペテルブルクの地下鉄爆破事件は、死者が11人、負傷者は51人にのぼっている。ロシアメディアは、中央アジア・キルギス共和国出身の男による自爆テロの可能性があると伝えている。

 3日、ロシア第二の都市サンクトペテルブルク中心部の地下鉄車内で起きた爆破事件では、これまでに11人が死亡、51人がケガをしている。

 犯行には手製の爆発物が使われたとみられているが、別の地下鉄の駅でも構造がよく似た爆発物が見つかった。これは安全に処理されたが、手製の爆発物で中には殺傷力を高める金属片が入っていたという。治安当局は、同じ容疑者が仕掛けた可能性があるとみて調べている。

 事件当時、プーチン大統領はサンクトペテルブルクにいて、発生直後はベラルーシの大統領と会談中だった。

 インタファクス通信は、治安当局筋の話として、自爆テロとの見方を示したうえで、容疑者は中央アジア・キルギス共和国出身で、ロシアの国籍を取得している男の可能性があると伝えている。また、タス通信は、中央アジア出身の男女2人について、事件との関係を調べていると伝えている。

 プーチン政権は、シリアで過激派組織「イスラム国」に対する軍事作戦を展開する一方、国内でのテロの発生を強く警戒しているところだった。