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容疑者とされる男は「キルギス共和国出身」

2017年4月4日 18:14

 ロシア第2の都市、サンクトペテルブルクで起きた地下鉄の爆発事件から一夜明け、事件の衝撃が広がる一方、容疑者が中央アジアのキルギス出身である可能性が出ている。

 事件があったのはサンクトペテルブルクの「センナヤ広場駅前」。事件から一夜明けて、駅と地下鉄は全面復旧し、多くの利用者が訪れ、日常の様子が戻ってきている。しかし、その一方で、事件の衝撃が広がっている。地下鉄の駅などで配られているフリーペーパーの一面には真っ黒な背景に白い字で、「ペテルブルクが初めてテロリストの標的となった」と書かれている。中面でも事件について大きく報じていて、その衝撃の大きさを物語っている。

 これまでに11人が犠牲となった爆発から一夜明け、自爆テロとみられる容疑者の新たな情報が出てきている。容疑者は、中央アジア出身の23歳とすでに伝えられているが、さらに4日、中央アジア・キルギス共和国の治安当局者は、「事件の容疑者とされる男は、キルギス共和国の出身だ」と発表した。この男は、現在はロシア国籍を取得しているとみられている。

 タス通信などは、キルギス共和国の治安当局筋の話として、男は1995年生まれで、キルギス共和国の主要都市、オシの出身だと報じている。

 プーチン政権が過激派組織「イスラム国」との戦闘を続ける中、国内でのテロ発生を強く警戒する中で起きた事件。プーチン大統領は、全容解明に向け全力を尽くすとしている。