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実行犯はキルギス出身の男 自爆テロか

2017年4月5日 6:48

 ロシア・サンクトペテルブルクの地下鉄で起きた爆破テロについて、捜査当局は4日、容疑者を特定したと発表した。中央アジア・キルギス出身の男で、自爆テロを行ったとみられる。

 実行犯とされたのは、アクバルジョン・ジャリロフ容疑者(22)。ジャリロフ容疑者は3日、地下鉄の車内で爆発を起こした疑いと、駅に爆発物が入ったバッグを置いた疑いが持たれている。バッグから検出されたDNAの解析などから、容疑者の特定につながったという。また、爆発があった車両からジャリロフ容疑者の遺体が見つかったことから、自爆テロとみられている。

 一方、中央アジア・キルギスの外務省は、ジャリロフ容疑者がキルギス出身で、2011年にロシア国籍を取得したと発表した。インタファクス通信によると、国籍取得後は、サンクトペテルブルクで自動車の修理工をしていたという。

 ジャリロフ容疑者は今年2月にキルギスに里帰りした際に、イスラム過激派組織に加わったとみられ、その後、治安機関の監視対象になっていたという。捜査当局はジャリロフ容疑者の犯行を手助けした人物がいるとみて、調べを進めている。