来年1月に行われる台湾総統選挙に向け、最大野党・国民党の公認候補に、侯友宜・新北市長が選ばれました。与党・民進党もすでに候補者を決めていて、選挙活動が本格化するとみられています。

台湾の最大野党で中国と融和的な姿勢の国民党は、来年1月の総統選挙に向け、新北市長の侯友宜氏を公認候補として指名しました。侯氏は17日の会見で、「台湾は国際的にも、国内事情も厳しい状況にある。これを変えるには大きな変革が必要だ」として、政権交代に意欲を示しました。

ホンハイ精密工業の創業者・郭台銘氏も国民党からの立候補を目指していましたが、党内の選考で指名を得られず、侯氏を支援すると表明しました。

総統選挙には、中国と距離を置く与党・民進党が、蔡英文政権で副総統を務める頼清徳氏の擁立を決めているほか、第3党の民衆党も前台北市長の柯文哲氏を擁立する見通しです。

総統選挙では、中国との関係が大きな争点になり、「台湾統一」を掲げる中国が圧力を強める中、外交姿勢をめぐり、論戦が活発化するとみられます。