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韓国大統領選 最大野党を中道系が追う展開

2017年4月16日 23:02

 韓国の朴槿恵前大統領の罷免に伴う大統領選挙の立候補の届け出が16日に締め切られ、北朝鮮への対応などを争点に、最大野党の候補を中道系の候補が追う事実上の一騎打ちとなっている。

 来月9日に投開票が行われる韓国大統領選挙の立候補届け出は、16日午後6時に締め切られ、過去最多となる15人が名乗りを上げた。

 これまでの世論調査では、朴前大統領の罷免を主導した最大野党「共に民主党」の文在寅候補が支持率で大きくリードしていたが、ここにきて中道系の安哲秀候補が支持を急速に伸ばしていて、事実上の一騎打ちの展開となっている。

 朝鮮半島情勢が緊迫するなか、北朝鮮への対応が争点の一つとなっていて、朴前大統領をめぐる一連の事件で、保守陣営の有力候補が不在のなか、保守層の取り込みが選挙戦の行方を左右しそうだ。

 一方、アメリカ政府高官は16日、韓国に配備する最新式のミサイル迎撃システム「THAAD」の運用を始める時期について、数週間から数か月ほどずれ込む可能性を指摘した。来月に決まる韓国の新大統領の決定次第だとしている。

 「THAAD」の配備をめぐっては、最大野党「共に民主党」の文在寅候補は慎重な姿勢を示す一方、追い上げている中道系の安哲秀候補は、配備すべきだとしている。

■最近の支持率(韓国ギャラップ14日発表)
・文在寅候補…40%
・安哲秀候補…37%