ロシアで“プリゴジン氏の呪い”? 国防省で異常事態…かつて対立の高官らが次々失脚
ロシアの民間軍事会社ワグネルのプリゴジン氏が反乱を起こした、いわゆる“プリゴジンの乱”から23日で1年がたちます。実は今、かつて対立したロシア国防省で、“プリゴジン氏の呪い”ともささやかれる異変が起きています。
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プリゴジン氏(去年5月)(プリゴジン氏のSNSより)
「ショイグ国防相! ゲラシモフ参謀総長! 弾薬はどこだ!」
ロシア軍との関係が悪化して反乱を起こした、いわゆる“プリゴジンの乱”から23日で1年です。
去年8月に死亡した民間軍事会社ワグネルのプリゴジン氏。
平山晃一NNNモスクワ支局(今月8日)
「プリゴジン氏が眠る墓地には、今はこのようにプリゴジン氏の像と記念碑が設置されています」
今月1日の誕生日にあわせて、墓地には像と記念碑が設置され花が並んでいました。
いまだ一定の支持を集めているとみられるプリゴジン氏。実は今、かつて対立したロシア国防省で、“プリゴジン氏の呪い”ともささやかれる異変が起きています。
それは、高官たちの相次ぐ失脚。ショイグ国防相は今年5月、突如交代に。さらに、国防次官らショイグ派の高官たちが次々と汚職で摘発されたり、解任されたりする異常事態となっているというのです。
アメリカメディアは、「国防省にはプリゴジン氏の亡霊が取りついている」と伝えています。
汚職がはびこる国防省の体制刷新を進めるプーチン大統領は今月17日、自身の遠縁で兵士の支援団体トップを務めていた女性を国防次官に抜てき。兵士の家族からも人気があり、国防省への批判をそらす狙いがあるとみられます。