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習主席に続き李首相と“異例”会談 狙いは

2017年11月13日 16:26

 フィリピンを訪問している安倍首相は、まもなく中国の李克強首相と会談する。フィリピン・マニラから天野英明記者が中継。

 11日にベトナムで習近平国家主席と会談した安倍首相。一度の外遊で中国の国家主席と首相、それぞれと会談するのは異例のこと。

 安倍首相としては、この異例の連続会談を経て日中関係の改善に弾みをつけ、北朝鮮包囲網の強化に向けた中国の協力を引き出したい考え。政府関係者は、「話す内容に変わりはなくても、両方と会談することに意味がある」と語っている。

 中国側にも歩み寄りの姿勢が見える今、領土や歴史問題にどのように折り合いをつけていくかが焦点。

 これに先立って安倍首相は、アメリカのトランプ大統領、オーストラリアのターンブル首相と3者会談を行い、北朝鮮への対応を協議した。

 安倍首相「北朝鮮の問題をはじめ、地域の平和と安定のために資するような、そういう議論を行いたいと思います」

 さらに日本時間の13日夜、安倍首相は、ASEAN(=東南アジア諸国連合)首脳との会議に臨む。ASEAN諸国はいずれも北朝鮮と外交関係があり、姿勢に温度差はあるが、日本が主導して北朝鮮の孤立化を目指す。

 北朝鮮への圧力を最大限まで高めたいとする安倍首相が、どこまで国際社会の包囲網を強めることができるのかが焦点。