×

「雨傘運動」女性幹部の立候補無効に 香港

2018年1月28日 16:59

今年3月から行われる香港の議員の補欠選挙で、当局は、香港の民主化を訴える政党の女性幹部の立候補を無効とすることを決めた。

香港の議会にあたる立法会では、これまでに中国を侮辱する発言をするなどして6人が議員資格を取り消されていて、今年3月から補欠選挙が予定されている。

選挙には、4年前に行われた民主的な選挙を求めた大規模デモ「雨傘運動」で中心的な役割を担った大学生・周庭氏も立候補を届け出ていた。現在は中国の政治的介入に反対し、「香港の将来は香港市民が決めるべき」と主張する政党「香港衆志」の幹部を務めているが、選挙管理当局は27日、「香港の憲法である基本法に反し、議員としての責任を果たすことができない」として、周氏の届け出を無効とする決定を下した。

周氏らは「決定は香港人の自由な意志と、選挙に参加する権利を奪う行為だ」と批判していて、28日夜にも、この決定に反対するデモを行う方針。今後、選挙当日に向けて、民主的な政治を求める市民らの激しい反発も予想される。

一緒に見られているニュース