米国、ミャンマーのロヒンギャ迫害をジェノサイドと認定
アメリカのバイデン政権は21日、ミャンマーで行われた、国軍による少数民族・ロヒンギャへの迫害を、ジェノサイド(=集団虐殺)と認定したと発表しました。
ミャンマーの少数派イスラム教徒ロヒンギャは、国軍の迫害を受け、現在も90万人以上が隣国のバングラデシュに逃れています。
アメリカのブリンケン国務長官は21日の演説で、ロヒンギャへの迫害をジェノサイドと認定したと発表しました。
2016年と17年に、ミャンマー国軍がロヒンギャに対して行った集団殺害や性的暴行などについて、「大規模かつ組織的で、人道に対する罪に当たると決定づけるものだ」「ロヒンギャを壊滅させようという明確な意図を示す証拠がある」などと指摘しています。
さらにミャンマー国軍は、去年2月のクーデターで政権を掌握してからも、ミャンマーの他の少数民族や、民主化運動への弾圧に関与していると批判しました。
一方、ブリンケン長官は演説で、ロシアのウクライナ侵攻にも触れ、「ロシア政府は、侵攻を正当化するために、『(ウクライナによる)集団虐殺を止めるために介入している』とウソの主張をしている」と非難しています。