スペイン首相の不信任案可決 政権交代へ
スペインで与党の汚職事件を受けたラホイ首相の不信任案が可決され、与党と野党が政権交代することになった。ただ、政治的な混乱は長期化しそうだ。
ラホイ氏に対する不信任決議案は1日、賛成180の過半数で可決され、ラホイ氏が辞任し、最大野党・社会労働党のサンチェス党首の首相就任が決まった。
不信任案は、ラホイ氏率いる与党・国民党の元幹部らによる汚職事件をきっかけに提出されたもので、不信任案可決による首相辞任はスペインでは初めて。
政権をとった社会労働党は、スペインがこれまで進めてきた歳出削減や労働市場改革には反対の立場だが、政権基盤が弱く、政治や経済の混乱は長期化しそうだ。