国連女性の地位委員会 年次会合始まる 「北京宣言」から30年

アメリカ・ニューヨークで、国連女性の地位委員会の年次会合が始まり、ジェンダー平等を目指した「北京宣言」から30年となる成果などについて話し合われます。
ニューヨークの国連本部で10日、ジェンダー平等に関する国際会議、国連女性の地位委員会の年次会合が始まりました。
今年の会合では、1995年に中国・北京で採択され、ジェンダー平等を求める女性運動の契機となった「北京宣言と行動綱領」から30年となることを受け、進捗や今後の展望について議論が行われます。
国連によると、去年、世界のおよそ4分の1の国や地域で、女性の権利に逆行しているという報告があったということです。
開会のセレモニーで、国連のグテーレス事務総長は「30年経った今、北京での約束は想像以上に遠のいているように感じる」と述べ、女性と少女の平等のために立ち上がる時だと主張しました。
今回の会合には日本からNGOのメンバーも参加していて、国連本部でのイベントへの参加や、各国の団体と意見交換を行う予定です。