「水害被災地」訪問の金総書記 現地に運び込んだのは“超高級車”か
北朝鮮の金正恩総書記は先週、大雨による水害の被災地を訪問しましたが、その際、現地に運び込まれた専用車両が“超”がつく高級車とみられ、韓国で話題になっています。
こちらは金総書記が先週、中朝国境に近い地域で発生した水害の被災地を訪問した際の写真です。自らの専用列車とみられる場所から被災者に向けて演説をする金総書記のかたわらに、“黒い乗用車”のフロント部分が確認できます(赤い丸の部分)。
韓国メディアはこの車について、「ドイツの高級車『メルセデス・ベンツ』の最上位ラインのSUV車だ」との見方を伝えています。日本のメルセデス・ベンツによりますと、そのお値段は3220万円。まさに“超”がつく高級車です。
ちなみに、韓国に亡命した北朝鮮の元外交官によりますと、在外公館で勤務する北朝鮮外務省のエリートでも月給は500ドル、日本円で7万3500円あまり。単純計算でも北朝鮮のエリート外交官が35年以上、給与に手をつけずに貯金しても買えない超高級車です。
こんな超高級車を被災地に運び込んだ金総書記。今回の訪問では車で視察する様子は公開されておらず、この車が被災者の目に入ったかはわかっていません。ただ、水害で家を失い仮設テントでの生活を余儀なくされている被災者が、この“専用車”の存在を知ったら、…さらにその価格を知ったら、複雑な思いを抱くのは間違いなさそうです。