中国政府がコロナ対策を一部緩和へ 入国者の隔離期間を2日間短縮など
中国政府は11日、厳しいと指摘を受けていた新型コロナウイルス対策について、一部を緩和すると発表しました。海外からの入国者の隔離期間を現在の7日間から5日間に縮めるなどとしています。
中国政府が発表した新たな方針ではこれまで海外からの入国者や濃厚接触者に対して専用施設で7日間の隔離を求めていたのを2日間縮めて5日間としました。
また、入国の際に求めていた搭乗前の48時間以内のPCR検査による陰性証明を2回から1回にするということです。
さらに都市全体のロックダウンや市民全員のPCR検査など「ゼロコロナ政策」の下でとられてきた極端な対策について慎重な運用を求める内容も盛り込まれています。
中国では10日、習近平国家主席が主宰する会議でコロナ対策による「経済や社会の発展への影響を最大限抑える」との方針が示されていて市民の間で高まるゼロコロナへの不満に配慮した可能性があります。
一方で会議では、ゼロコロナ政策自体は堅持するとの考えも強調されていてさらに緩和が進むかは不透明な状況です。