台湾で初めて慰安婦像 台南市に設置
台湾で初めて慰安婦像が設置された。14日の除幕式には野党・国民党の馬英九前総統らが出席した。
台湾南部の都市・台南市では14日午前、初めてとなる従軍慰安婦問題を象徴する少女の像が設置され、除幕式が行われた。台湾では、58人の女性が慰安婦として認定され現在はこのうち2人の慰安婦が生存していて、女性人権団体が毎年、日本政府に謝罪と賠償を求めて抗議活動を行っている。
式に出席した野党・国民党の馬英九前総統は蔡英文政権に対し、「慰安婦問題への取り組みが、不十分である」などと批判し、台湾政府が慰安婦や人権団体を支援するべきだと訴えた。
慰安婦像が設置されたのは、日本統治時代の建築物が残る台南市内の観光地で、日本人観光客も訪れることから今後の日台関係で、相手に対するイメージが悪化するなど影響が及ぶことが懸念される。