IAEA事務局長 北核活動「さらに進展」
IAEA(=国際原子力機関)の天野事務局長は10日、北朝鮮の核活動が「さらに進展している」として、深刻な懸念を表明した。
IAEAは、衛星写真などの分析から、北朝鮮の寧辺にある核施設が引き続き稼働しているほか、敷地内で工事が行われるなど、北朝鮮が合意した非核化とは逆行するとみられる動きを指摘している。
天野氏は、10日に開幕した理事会に声明を出し、「北朝鮮の核活動はさらに進展を見せており、深刻な懸念を持つ」などと指摘。その上で、北朝鮮が核活動を継続していることそのものが国連安保理決議の違反を続けていることだとして、決議に応じてIAEAと協力するよう呼びかけた。
また、政治合意があれば、IAEAは検証で重要な役割を果たすとして、準備を引き続き強化することを表明した。