イラン大統領 トランプ政権を激しく非難
イランのロウハニ大統領は25日、国連総会で演説し、アメリカによる経済制裁を「経済テロ」と呼ぶなど、トランプ政権を激しく非難した。
トランプ政権はイランと欧米諸国が交わした核合意から一方的に離脱し、先月からイランに対する経済制裁を再開している。
国連総会での演説でロウハニ大統領はアメリカの核合意からの離脱を改めて批判した上で、イランへの制裁について「違法で一方的な制裁は経済テロだ」と激しく非難した。また、アメリカとの交渉については、「脅しと不当な制裁をやめて初めて対話は始まる」と述べ、制裁の撤回が条件との考えを示した。
これに先立ち、アメリカと対立が深まっているトルコのエルドアン大統領も演説し、「今日、カオスを生み出すことに執着している国がある」と、トランプ政権を暗に批判した。
両国は、それぞれ制裁や関税引き上げなどを行い、報復の応酬となっているが、エルドアン大統領は「経済制裁を武器のように使うやり方には黙っていられない」と強調した。