カタルーニャ州の独立を問う住民投票から１年を迎えたスペインのバルセロナで１日、独立派による大規模なデモが行われたが、一部が暴徒化し警官隊と衝突した。

バルセロナ中心部で始まったデモには、警察発表で約１８万人が参加した。独立派の住民らが「共和国を打ち立てよう」などと書かれた横断幕を掲げて行進した。さらにデモ行進は夜になって一部が暴徒化し、警官隊と衝突する事態に発展した。

１年前に実施された住民投票をめぐっては、結果を受けて当時の州政府が独立を宣言したのに対し、中央政府が自治権をはく奪するなどして、対立が深刻化した。

今年７月に実施された世論調査では、独立賛成と反対がほぼ拮抗する結果も出ているが、今年６月の政権交代で対話路線に転じた中央政府に対し、州政府側の首相は独立への強硬姿勢を崩しておらず、混乱収束の道筋は見えていない。