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米バイデン大統領、フィンランド・スウェーデンの首脳と会談 NATO加盟「完全に支持する」

2022年5月20日 5:45

アメリカのバイデン大統領は19日、NATO(=北大西洋条約機構)に加盟を申請した北欧のフィンランドとスウェーデンの首脳と会談し、両国の加盟を支持する考えを直接伝えました。

バイデン大統領は、フィンランドのニーニスト大統領、スウェーデンのアンデション首相と会談後、そろって演説しました。バイデン大統領は、両国の加盟を「完全に支持する」とした上で、NATO拡大に反発するロシアを念頭に、両国の加盟は脅威ではないと強調しました。

バイデン大統領「NATO加盟はいかなる国にとっても脅威ではない。NATOの目的は、侵攻から守ることだ」

またフィンランドのニーニスト大統領は、両国の加盟に「テロ組織を支援している」などと反対しているトルコに対し、建設的な話し合いを呼びかけました。

NATOのストルテンベルグ事務総長も19日、「トルコが表明した懸念には対応している」などとして両国の加盟に改めて自信を見せています。

しかし、トルコのエルドアン大統領は19日に公開された動画の中で改めて両国の加盟に反対する意向を明らかにしました。

エルドアン大統領「フィンランドとスウェーデンのNATO加盟は認めないと関係各国に伝えている」

今後、欧米諸国がトルコを納得させられるかが焦点です。

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こうした中、激しい戦闘の末、事実上陥落したウクライナ南東部マリウポリの製鉄所では、立てこもっていた兵士の退去が続いています。ロシア国防省は16日以降、合計で1730人が投降したと発表しました。