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米国務長官 習主席との会談キャンセルか

2018年10月8日 17:36

アメリカのポンペオ国務長官は8日、中国を訪れ、習近平・国家主席との会談に臨むとみられていたが、この会談が行われないとの情報も出てきているようだ。最新情報を伝える。

さきほどアメリカのブルームバーグが伝えたところによると、ポンペオ長官は記者団の質問に対し、習近平主席には会わないと述べたという。米中関係は今、貿易戦争の枠組みを超えて対立が拡大していて、全面対決の様相を呈している。トランプ政権は中国の台頭をおさえこむため、人権や台湾問題など中国が最も嫌がる分野で圧力をかけ、これに中国が猛反発している。

8日に先だってポンペオ長官と会談した王毅外相も、北朝鮮問題にはあまり触れず、アメリカが中国の権益を損なう行動をとっていると反発している。

そのため今回、習主席との会談については、アメリカ側の中国への対応に不満を表す意味も込めて、中国側が受け入れなかった可能性がある。

こうした米中関係の悪化が北朝鮮問題にもたらす影響だが、中国は非核化を進め朝鮮戦争の終戦宣言をするところまでは賛成。しかし、その先、今後の朝鮮半島の将来の平和態勢をつくることに関してアメリカのペースで進むことは警戒している。

今回の会談キャンセルで北朝鮮問題における米中の溝だけでなく、より大きな米中関係の今後にもさらに不透明感が増したといえる。