先月、インドネシアのスラウェシ島で起きた大地震と津波による死者が２０００人を超えた。犠牲者はさらに増える見通しだが、現地当局は大規模な捜索活動を近く打ち切ることにしていて、批判も出ている。

インドネシアの災害対策当局は９日、スラウェシ島中部で起きた地震と津波による死者の数が２０１０人に達したと発表した。また、現在も８万人以上が避難生活を余儀なくされているという。

行方不明者の数は、特定できただけで６７１人にのぼっているが、大規模な液状化現象で集落ごと土砂に埋まった地域もあり、当局はおよそ５０００人が行方不明になっている可能性もあるとしている。

犠牲者は今後も増える見通しだが、当局は、地震発生から２週間となる今月１１日を区切りとして、大規模な捜索活動を打ち切る方針を示していて、行方不明者の家族からは怒りの声も上がっている。