台湾・蔡英文総統“中国から巨大な圧力”
台湾の蔡英文総統は、辛亥(しんがい)革命を記念する式典で演説し、台湾が中国から外交攻勢や武力による威嚇など、「巨大な圧力を感じている」と批判した。
10日に台湾の台北で、辛亥革命を記念する式典が開かれ、蔡英文総統が出席し、海外からは台湾と外交関係のあるパラグアイの大統領のほか、古屋圭司・元国家公安委員長ら、日本の国会議員も参加した。
台湾を巡って、中国はことし、台湾海峡で実弾演習を行ったほか、中国の外交攻勢でドミニカ共和国など3か国が台湾と断交するなど、圧力を強めている。
10日の演説で蔡英文総統は、「武力による威嚇や、外交面での圧力で、台湾と中国の関係は大きく損なわれている」と主張し、「台湾海峡の平和と安定が脅かされている」とのべ、中国から「巨大な圧力を感じている」と批判した。
その上で中国に対し、衝突を起こさず、大国として責任ある役割を果たすべき、と呼びかけた。