露ラブロフ外相「合理的な内容を含んでいる」 米側回答に一定の評価
ロシアのラブロフ外相は28日、緊迫するウクライナ情勢に関し、NATO=北大西洋条約機構の「東方不拡大」を求めるロシアの提案に対するアメリカ側の回答について、「合理的な内容を含んでいる」と一定の評価を与えました。
地元ラジオ局とのインタビューの中でラブロフ外相は、「ロシアは戦争を望んでいない」としつつも、安全保障を巡り、ロシアは立場を変えないし、譲歩もしないと西側諸国をけん制しました。
一方で、26日に受け取ったアメリカ側の回答について、ヨーロッパへの短中距離ミサイル配備の凍結などの問題を議論する用意があると書かれており、「合理的な内容を含んでいる」と評価しています。
またラブロフ外相は、同じ日、ドイツ外相との電話会談で、アメリカとNATOからの回答について、NATOの「東方不拡大」やロシアへ脅威を与える攻撃システムを配備しないことなどが優先であると強調したということです。