貿易戦争によってアメリカと中国の緊張が高まる中、アメリカの有力紙は２５日、トランプ政権が、中国から不公正な貿易慣行をめぐる改善策が提示されていないとして、貿易協議の再開を拒否していると報じた。

ウォール・ストリート・ジャーナルの電子版によると、先月中旬以降、中断している米中の貿易協議をめぐり、中国側が再開を打診したものの、トランプ政権が拒否。中国が、知的財産権侵害など不公正な貿易慣行をめぐって、具体的な改善策を提示するまで、協議を再開しないと主張しているという。

また、来月末、アルゼンチンでのＧ２０首脳会議に合わせて、開催が模索されている米中首脳会談についても、アメリカ政府高官は、このままだと「成果のないものになる」と警戒しているという。

トランプ政権が中国への対決姿勢を強める中、両国の緊張緩和の糸口は見えていない。