人権派弁護士らの妻が髪そって抗議 中国
中国で人権派弁護士らの妻たちが、「夫が政府によって、不当に身柄を拘束された」などと主張し、自ら髪の毛を剃って抗議した。
中国当局は、2015年の7月を境に、人権派の弁護士や活動家を一斉に摘発し、国家政権転覆罪などを問うた。
17日に弁護士らの妻4人が、夫の身柄拘束や取り調べ中の拷問は違法だと訴え、髪の毛を剃って抗議した。中国語で、「法律」と「髪の毛」は発音が似ていて、国から法律がなくなってはいけないとのメッセージをこめたとしている。
勾留中の王全璋弁護士の妻・李文足さん「(髪の毛を剃ったのは)ずっと続く明らかな違法行為に抗議するため」
今回の抗議に参加した李文足さんの夫、王全璋弁護士は、3年以上経った今も勾留されたまま裁判も開かれず、家族が雇った弁護士が面会できない事態が続いている。
弁護士らに対する一連の弾圧は、国際的な関心も高く、中国の人権抑圧を象徴する問題ともなっている。