トルコ地震 被災者支援で国連が資金拠出呼びかけ「527億円が必要」
トルコ南部を震源とする地震は、発生から10日目を迎え、死者は4万1000人を超えました。国連は被災者への緊急支援で各国に資金の拠出を呼びかけています。
トルコ南東部で14日、男性が212時間ぶりに救出されました。救出活動は各地で続いていますが、ロイター通信のまとめでは地震によるこれまでの死者は、トルコとシリアで合わせて4万1000人以上に上っています。
多くの建物が倒壊し、トルコでは「違法建築」が横行していたとして、建築業者や政府への批判が高まるなか、エルドアン大統領は14日、「より厳しい建築基準が必要だ」と対応に取り組む姿勢を強調しました。
こうした中、国連のグテーレス事務総長はシリアの被災者およそ500万人への緊急支援として3億9700万ドル日本円でおよそ527億円が必要だとして各国に拠出を呼びかけました。「命を救うための支援が必要な早さと規模で届いていない」としていて、トルコ向けの資金拠出の呼びかけも近日中に発表するとしています。