トルコ地震の死者2万8000人以上 発生139時間後に赤ちゃん救出 シリアでは物資行き届かず支援遅れが深刻に…
トルコ南部を震源とする地震は、発生から丸6日が経過しました。トルコの検察当局は10日、倒壊した建物に関する捜査を開始しました。
トルコ南部ハタイでは、11日地震発生から139時間後に生後7か月の赤ちゃんががれきの下から救出されるなど懸命の救助活動が続いています。
こうした中、トルコの検察当局は10日、倒壊した建物に関する捜査を開始しました。トルコでは、倒壊した建物が1万棟以上にのぼっていて、検察当局は、「建設許可に違反し、倒壊の原因を作った責任者への措置が検討されている」としています。
また、11日にはトルコのエルドアン大統領が会見し、「地震で被害を受けた建物やインフラの再建を計画しており、数週間以内に具体的な措置を開始する」と述べました。
一方、シリアでは、反体制派の支配地域に国連などの物資が行き届かないなど、支援の遅れが深刻になっています。
ロイター通信によりますと、地震による死者はトルコとシリアあわせて2万8000人以上にのぼり、自然災害による死者数としては東日本大震災を上回る規模となっています。