トルコ地震発生から115時間で妊婦と娘救出 シリアは“支援遅れ”深刻に
トルコ南部を震源とする地震は、発生から丸5日が経過しました。トルコの検察当局は10日、倒壊した建物に関する捜査を開始しました。
トルコ南部では10日、地震発生から115時間以上がたって、妊娠6か月の妊婦と7歳の娘ががれきの下から救出されるなど、懸命の救助活動が続いています。
こうした中、トルコの検察当局は10日、倒壊した建物に関する捜査を開始しました。トルコでは、倒壊した建物が1万棟以上にのぼっていて、検察当局は、「建設許可に違反し、倒壊の原因をつくった責任者への措置が検討されている」としています。
一方、シリアでは、地震発生後初めて、アサド大統領が被災地を視察し、「人道的状況よりも政治を優先させた」とアサド政権に制裁を科している欧米の対応を批判しました。シリアでは、反体制派の支配地域に国連などの物資が行き届かないなど、支援の遅れが深刻になっています。
ロイター通信によりますと、地震による死者はトルコとシリアあわせて2万3000人以上にのぼり、自然災害による死者数としては東日本大震災を上回り、今世紀7番目の規模となっています。