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3年以上勾留…人権派弁護士の裁判 中国

2018年12月26日 16:55

中国で3年以上勾留され、生死さえ不明とされた人権派の弁護士の裁判が、26日に開かれた。

この裁判は国際的にも注目され、天津の裁判所の外には海外メディアが多く集まった。また裁判を受ける弁護士への支持を叫んだ男性が、警察に連行される騒ぎも起きた。

26日に裁判が開かれたのは去年2月に国家政権転覆罪で起訴された、王全璋弁護士。王弁護士は2015年7月、当局に身柄を拘束され、裁判が開かれないまま3年以上勾留されていた。

また、王弁護士の妻・李文足さんは、夫が不当に勾留され生死さえ不明だと訴え、髪の毛を剃って抗議をするなどして、面会や釈放を求めてきた。そのため、度々圧力を受け、26日朝も傍聴に向かおうとしたところ、治安当局者に取り囲まれ、阻止された。

李さん「妻が傍聴に行けない根拠を示して」

治安委員「これは妻や家族の問題ではない」

李さん「家族には裁判に行く権利がある」

李さん「夫の裁判なのに、傍聴に行こうとしたらこのように邪魔される」

中国では2015年7月に王弁護士ら人権派の弁護士や活動家が一斉に摘発され、欧米諸国なども強い懸念を示している。

一方、26日の裁判について、裁判所の発表によると、国家の秘密に関わるため非公開で行なったとした上、すでに結審し、判決は後日言い渡すとしている。