コンサート会場で容疑者の逮捕相次ぐ 中国
中国で、逃走中の容疑者がコンサート会場で監視カメラなどの顔認証システムにより、逮捕されるケースが相次いでいる。
中国の地元当局によると、今月22日に、中国の広東省で行われた香港の有名歌手、ジャッキー・チュンさんのコンサート会場で、傷害事件で逃走中だった男が逮捕された。
男は逃走中にもかかわらず、コンサートを見に来ていたが、会場に入る際、監視カメラなどの顔認証システムによるセキュリティーチェックを受けて身元が判明したという。
この歌手のコンサートでは、今年4月にも容疑者が逮捕されるなどし、これまでに約60人が身柄を確保されていて、地元当局は、逃走者の情報を共有する監視システムが効果を発揮したと強調している。
中国メディアによると去年、新たにAI(=人工知能)内蔵型の監視カメラ2000万台が中国全土で導入された。犯罪抑止の名目でAIなど最新技術を利用した取り締まりが強化されているが、中国当局による社会への監視が強まっている事に懸念の声も出ている。