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台湾・民進党の主席選挙“総統支持派”当選

2019年1月7日 0:35

台湾で、与党・民進党の主席選挙が行われ、蔡英文総統の支持派とされる候補者が当選した。今後、本格化する来年の総統選挙の候補者選びで、現職の蔡総統に有利に働く可能性が出てきている。

6日に行われた与党・民進党の主席選挙では、蔡英文総統のもと、内閣にあたる行政院で秘書長の要職を務めた卓栄泰氏が、党員票の7割以上を獲得し、大差で当選した。卓氏は、来年行われる総統選挙で勝利するため、民進党内の団結を訴えている。

台湾では、去年11月、統一地方選挙が行われたが、民進党は党内やその支持層でまとまりを欠き、大敗。蔡総統は与党の主席を引責辞任し、来年に行われる総統選挙への出馬が危ぶまれていた。

しかし今月2日、中国の習近平国家主席が、台湾に統一を呼びかけ、独立の動きには武力行使も辞さない姿勢を鮮明にすると、蔡総統は、「脅迫で台湾人を屈服させようとするべきではない」と明確に中国を批判。台湾メディアは、この反論をきっかけに、蔡総統の評価が持ち直したなどと伝えている。

こうした中、今回、総統支持派が主席に当選したことで、総統選挙に向けた民進党内の候補者選びで、蔡総統に有利になるとの見方も出ている。