ベネズエラ野党側指導者「暫定大統領」宣言
独裁体制が続く南米・ベネズエラで、23日、野党側の指導者が「暫定大統領」に就くと宣言し、アメリカなどがこれを支持した。現政権との間で、対立が深まっている。
ベネズエラの体制を象徴する銅像を焼く人々。ベネズエラは、深刻な経済危機から抜け出せず、独裁体制を強めるマドゥロ大統領への国民の不満が募っている。
首都・カラカスでは23日、数万人規模のデモが行われ、この中で、野党側の指導者で国会のグアイド議長が「暫定大統領」に就任すると宣言した。これを受け、アメリカのトランプ政権や周辺諸国は、マドゥロ大統領は正当な選挙で選ばれていないとして「暫定大統領」を承認すると発表した。
これに対し、マドゥロ大統領は「自分は、憲法で認められた大統領だ」と強調。アメリカとの国交を断絶することを決めたと発表し、対立が深まっている。