IAEA 福島第一原発“廃炉報告書”発表
IAEA(=国際原子力機関)は31日、福島第一原子力発電所の廃炉状況に関する報告書を発表し、汚染水処理問題への対応を急ぐことなどを求めた。
IAEAは報告書の中で、事故現場の安全性確保など有意義な改善が成し遂げられたと評価する一方で、処分できていない汚染水の量が2015年2月時点の60万立方メートルから去年10月末には倍近い110万立方メートルに増えていると指摘した。
その上で、汚染水の保管は一時的な措置でなければならないと改めて指摘し、透明性のある迅速な処分をおこなうよう求めた。
また、汚染水の検査数値の公表をめぐっては、「インターネットで公表してきた」とする東京電力に対して、「一般人が簡単に理解できる形で情報を提供していなかった」と厳しく指摘している。