×

対抗勢力、王女の擁立取りやめ タイ総選挙

2019年2月10日 1:12

タイの総選挙をめぐり、軍政の対抗勢力は8日、国王の姉にあたる王女を首相候補に擁立したが、国王が反対を表明したことを受け、9日、擁立を取りやめることを明らかにした。

タイでは3月に総選挙が予定されているが、2014年から続く軍政に対抗するタクシン元首相派の政党は、8日、ワチラロンコン国王の姉であるウボンラット王女を首相候補に擁立した。

しかし、国王が8日夜、王女が政治に関わることは「不適切だ」とする声明を発表したことを受け、タクシン派の政党は9日、「国王の命令を受け入れる」として、王女の擁立を取りやめる考えを明らかにした。

タイの政治・社会に激震をもたらした王女の首相擁立は一日で撤回されたが、選挙戦への影響は不透明。