ベトナム・ハノイで行われている２回目の米朝首脳会談は、２８日が最終日。会談後に発表される共同声明では、北朝鮮の具体的な非核化措置とその見返りが焦点。

金正恩委員長とトランプ大統領は、２７日に続き、ハノイの老舗高級ホテルで会談する。３０分後には、両首脳がこちらに到着する予定で、厳戒態勢が敷かれている。

２８日の会談は日本時間午前１１時から始まり、まずは両首脳が１対１で４５分間にわたり会談する予定。続いて、側近らを交えた拡大会合や昼食会が行われ、日本時間午後４時過ぎから共同声明が発表される見通し。

情報筋によると、今回の共同声明では、去年６月の共同声明で確認した４項目に加え、「北朝鮮の明るい未来」という新たな項目が加えられる予定だという。ただ、米朝の間ではいまだに溝がある模様。

北朝鮮の具体的な非核化措置を引き出したいアメリカと、経済制裁の緩和や朝鮮戦争の終戦に向け、アメリカの見返りを確約させたい北朝鮮の間で、最後の綱引きが続いているとみられる。

両首脳ともにトップダウン型の政治手法だけに、２８日の首脳会談での最後の決断にゆだねられることになる。