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国連安保理 米英のフーシ派攻撃で緊急会合

2024年1月13日 11:55

国連の安全保障理事会は12日、アメリカとイギリスがイエメンの武装組織、フーシ派の拠点を攻撃したことを受け、緊急会合を開きました。

中東の紅海でイエメンの親イラン武装組織、フーシ派による船舶への攻撃が相次ぐ中、アメリカ軍とイギリス軍が11日、フーシ派の拠点を攻撃しました。フーシ派はこの攻撃で5人が死亡したと発表し、報復する意向を示しています。

これを受けて12日に開かれた安保理の緊急会合で、アメリカのトーマスグリーンフィールド国連大使は「攻撃は適切なものだった」と、正当性を主張しました。

米トーマスグリーンフィールド国連大使「(攻撃は)国際法に合致しており、アメリカの自衛権の行使だった」

一方、会合を要請したロシアは、米英の攻撃ついて「国連憲章の明白な違反で、中東情勢をさらに不安定なものにしている」と強く非難しました。

こうした中、アメリカのバイデン大統領は12日、フーシ派が商船への攻撃を続ければ「確実に報復する」と述べ、追加の攻撃も辞さない考えを示しました。

CNNは、12日夜にもアメリカ軍が、フーシ派が使用するレーダー施設を攻撃したと報じています