正男氏殺害ベトナム人被告起訴取り下げ却下
2017年、マレーシアで北朝鮮の金正恩委員長の兄、金正男氏が殺害された事件で、殺人罪で起訴されているベトナム国籍の女についてマレーシアの司法長官が起訴の取り下げ要請を却下した。
フォン被告の釈放があるのかと多くのメディアが集まっていたが、裁判開始直前に弁護側が提出していた起訴取り下げ要請を却下するとの情報が入った。
ベトナム国籍のドアン・ティ・フォン被告は、14日朝、大勢の警備員に囲まれ、ものものしい雰囲気で裁判所に入った。
フォン被告は2017年、マレーシアで金正男氏の顔に猛毒の「VX」を塗りつけ殺害した罪で、実行犯の1人として起訴されている。同じく殺人罪で起訴されたインドネシア国籍のシティ・アイシャさんは、11日に検察が起訴を取り下げ釈放された。
しかし、マレーシアの司法長官はフォン被告については、弁護側から出されていた起訴取り下げの要請を却下した。今回の判断で裁判の継続が決まったことで、ベトナム側の反発が高まることは必至の情勢。