×

EU首脳会議続く イギリスの離脱延期は?

2019年3月22日 7:06

イギリスのEU離脱期限が29日に迫る中、EU(=ヨーロッパ連合)は首脳会議を開き、離脱の延期について協議している。ベルギーから亀甲博行記者が伝える。

首脳会議は終了予定時刻から2時間半が過ぎてもまだ続いている。延期幅をどの程度まで認めるかを巡り、意見が対立しているものとみられる。

イギリス・メイ首相「短期間の延期により、英議会が最終決断をする時間ができる」

メイ首相が6月30日までの延期を求めたのに対し、EU側からは、5月23日のヨーロッパ議会選挙に参加せずに、その後もEUに留まり続けるのは法的に問題があるという指摘が出た。首脳会議は予定を大幅に超えて続いており、イギリスのBBCは「延期幅をどの程度まで認めるかを巡り議論が続いており、状況は流動的だ」としている。

一方、仮に短い延期が認められたとしても、トゥスク大統領はその条件として、来週、イギリス議会が離脱協定案を可決することを挙げている。しかし、離脱協定案は過去2回、大差で否決されており、再び採決が行われたとしても可決する見通しは立っていない。

EU側は、否決されれば29日までに再び首脳会議を開き、対応を協議することを示唆しており、駆け引きは離脱期限の29日ぎりぎりまで続きそうだ。