伊「一帯一路」に参加表明 専門家が警鐘
中国の巨大経済圏構想「一帯一路」にG7の国で初めて参加を表明したイタリア。27日夜の「深層NEWS」に出演した中国事情に詳しい専門家は、中国はイタリアを参加させるため、日本の名前を出したのではないかと指摘した。
筑波大学・遠藤誉名誉教授「(安倍首相は)『一帯一路』への協力を強化していきますと、非常に強く習近平さんには昨年10月26日に言ったのであって、先日国会で『4つの条件を満たさないと絶対に協力しません』、全面的に賛成というわけじゃありません、というようなことを、習近平さんに対して言っているわけではない。(中国はEU各国に)日本がいるんだから大丈夫ですよと。日本は信用性が高い」
近野キャスター「その日本が『一帯一路』に力を貸すと言っているんだから皆さん、と」
遠藤誉氏「だからもうG7も切り崩していくし、だからイタリアを切り崩す一つの材料にもしたし、それからもちろんフランスをも切り崩すつもりでいますね」
遠藤氏はさらに、「一帯一路」は経済圏構想ではなく、軍事戦略構想だと考えた方がいいと、安易な参加に警鐘を鳴らした。