金正恩委員長“肝いり”観光開発地区を視察
北朝鮮メディアは6日、金正恩委員長が肝いりでリゾート開発を進める東部・元山を視察したと伝えた。
6日付の北朝鮮の労働新聞は、金委員長が元山の観光開発地区を視察したと伝えた。金委員長は、「莫大(ばくだい)な資金と労力をつぎ込んでいるのだから、100年後も遜色がないよう最上の水準を保証すべきだ」と強調したという。
金委員長の経済視察は4日にも伝えられたばかりで、米朝首脳会談が物別れに終わり、制裁の解除に見通しが立たない中、経済発展に集中する姿勢を改めて示すことで、国民の士気を高める狙いがありそうだ。
一方で、金委員長は、今年10月としていた元山の観光開発地区の完成時期を、来年4月まで延期するよう指示した。完成時期はたびたび先延ばしされていて、制裁が開発の足かせになっている可能性がある。